障害者支援施設とは、障害者の方に対し、夜間に「施設入所支援」を行うとともに、昼間に「生活介護」「自立訓練」又は「就労移行支援」を行う施設です。ひゞきでは、昼間は「生活介護」サービスのみ提供しています。
ひゞきは、10人を1つのコミュニティとするユニット型の施設です。
2つあるユニットには、リビングとキッチン、ランドリーコーナー、トイレなどがあり、それらの共有スペースを取り囲むように入所者の皆様のお部屋(全室個室)が並んでいます。
個人の尊厳とプライバシーを守りながらも、お部屋から一歩出れば、フロアに職員や入所者の皆様の声が響き、常時の介護を必要とし、在宅において適切な介護を受けることが困難な方々の「生活の場」となります。
お一人おひとりの心身の状態に合わせたケアプランを基に、各専門スタッフが連携をとり、支援をおこないます。
理学療法士による機能訓練は、お一人おひとりの状態に合わせてプランを作成し、実施します。
毎日の食事についてのアドバイスをはじめ、入所者の皆様の栄養状態を把握し、良好な状態に保てるよう栄養管理(栄養ケア・マネジメント)を行っています。
オセロゲームや書道をはじめ、お一人おひとりのご希望に沿った外出プランを基に、魚津市内外の様々な場所へ出掛けることも。
ひゞきのかわいい仲間・ココ介と一緒に、天気のいい日には散歩に出掛けます。
施設周辺を回ると、富山湾や立山連峰など、自然豊かな景観を楽しむことができます。
身体障害者のうち肢体不自由者の方で下記全てにあてはまる方
・身体障害者手帳を持っている方
・障害福祉サービス受給者証を持っている方
・常時、医療行為が必要でない方
・障害支援区分4、5、6の方
(50歳以上の方は区分3でも可)
障害支援区分認定を受けていない方、入所のお申込みをご希望の方は、お住まいの市町村役場にご相談ください。
ひゞきには、特別養護老人ホームあんどの里と同様に、ご利用者やそのご家族から、「過度な延命治療を施さず、医療機関ではなく、住み慣れたひゞきで、自然な形で最期を迎えたい」というご要望が寄せられます。
その声にお応えするため、わたしたちは「ご利用者様のライフサポーター」として、人生の最期・看取りまでを支援する取り組みを実践しています。
ご利用者様の尊厳を尊重し、食に関する支援はもちろんのこと、口腔ケアの実施、褥瘡(床ずれ)予防対策の徹底や、お一人おひとりの状態に合わせたきめ細かい対応で、穏やかに最期をお迎えになるその時まで、支援して参ります。
ひゞきでは、ご利用者の皆様への口腔ケアに力を入れています。口腔ケアとは、単なる歯みがきやマッサージではなく、歯科衛生士の指導のもと、お一人おひとりの口腔内の状態や機能に合わせたメニューを組立て、実施しています。
障害者施設で口腔ケアに力を入れているところは全国的にまだまだ少なく、ひゞきでの取り組みは業界紙の取材を受けて全国に発信されるなど、注目を集めています。口腔機能の低下を防ぐため、口腔マッサージなどによる口腔周囲の筋力の保持、嚥下機能の維持・改善など、入所者の皆様が安全に食事を楽しめるよう日々のケアを行っています。
毎月1回の歯科衛生士の巡回指導により、日々のケアを行う介護職員も高い口腔ケア技術の習得に努め、スキルアップを図っています。
胃ろうの人が口から食事口腔ケアで機能回復
(2016.8.31 福祉新聞掲載)はこちら